2010年03月09日

養殖被害6500基超 チリ大地震津波、宮城・岩手で復旧進む(河北新報)

 東北の太平洋沿岸を襲ったチリ大地震津波で被害を受けた養殖施設数は3日、宮城、岩手両県の調査で計6500基を超えた。青森県でも初めて養殖コンブの流出被害が確認され、被害は一気に拡大した。各漁港では被災した施設の復旧作業も本格的に始まった。

 各県の調査によると、宮城では塩釜市の4017基に加え、気仙沼、東松島、松島の2市1町で400基以上の被害が新たに確認された。八戸市では養殖施設6基からコンブが流出、約230万円の被害が明らかになった。

 岩手は陸前高田市の広田湾や大船渡市赤坂地区などで計約2000基の被害を確認。県は被害額を算定していないが、各漁協の推計では広田湾6億4900万円、大船渡湾4億1600万円、釜石東部1億5000万円―などに上る。

 一方、被害を受けた施設の回収・復旧作業も本格化した。カキ、ホタテ、ホヤの施設計80基が被害に遭った大船渡漁協末崎支所はクレーン船を導入し、十数基の施設を回収した。

 「悔しいな」。絡まり合ったロープとともに、5月にも出荷する予定だったホヤが無残な姿で引き上げられると、組合員の村上治夫さん(73)はうめいた。

 石巻市給分浜では、引き上げた養殖施設の中から、津波の勢いで曲がったいかりが見つかった。

 地元漁協の幹部は「いかりは70キロ。潮に引っ張られると海底に食い込むものだが、それが曲がって外れてしまった」と、あらためて津波の威力に青ざめていた。

 宮城県南三陸町は津波発生以来、3日ぶりに晴れ間が広がり、待ちかねた漁業者が被害確認のため一斉に船を出した。戸倉地区のカキ養殖業今野恵二さん(70)は「今季の収穫は加熱用が少し残っている程度で影響は小さいが、秋以降に出荷するカキがどの程度落ちたか」と心配する。

 気仙沼市の大浦、小々汐地区では、乾燥コンブを丸めた特産品「にぎりコンブ」向けの養殖いかだに大きな被害が出た。少しでも収穫を確保しようと、漁師たちは朝早くから、絡み合うロープからコンブの刈り取りを急いだ。


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2010年03月05日

チリ巨大地震 津波の規模「一番大きくなること想定」 気象庁(産経新聞)

 チリ巨大地震で17年ぶりの大津波警報を出した気象庁。2月27日の地震発生当初は津波の規模を比較的小さくみていたが、緻密(ちみつ)なシミュレーションで警報レベルを上げた。実際にそのレベルまでの津波は到達しない見通しだが、「安全を考え、一番大きくなることを想定した」と説明した。

 「3メートル以上の津波は大津波警報として発表されます」。チリでの地震発生の一報から一夜明けた28日午前8時半、東京・大手町の気象庁の会見室。地震津波監視課の関田康雄課長は大勢の報道陣にこう述べた。

 27日夜の会見では「津波は1メートルぐらい」としていた関田課長。関係者によると、想定が覆ったのは28日未明だったという。

 当初、気象庁は今回の地震の規模をマグニチュード(M)8・6と計算。その数値に基づき津波規模をシミュレーションしていた。

 しかし、時間の経過とともに集まってきた各地の津波観測データとシミュレーション結果を照合したところ、米地質調査所が計算したM8・8という数値を用いた方が現実のデータに近いと判断。改めてシミュレーションし、大津波警報に至った。「周囲は思わず殺気だった」と同課の職員は振り返った。

                   ◇

 ◆湾奥部では3メートルも?

 東大地震研究所・佐竹健治教授の話 「1960(昭和35)年のチリ地震に比べると今回の地震は規模が小さいため津波も小さいが、津波の継続時間は規模と無関係。1日の昼過ぎまでは警戒が必要だ。青森県や宮城県では波高3メートル以上の大津波警報が出たのに実際の津波が小さかったのは、気象庁の検潮所がリアス式海岸で波高が最も高くなる湾奥部になかったから。湾奥部では実際にこのような数値が出ていた可能性が高い」

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2010年03月04日

<新幹線>500系「のぞみ」最終列車が東京駅着 鈴なりのファン見守る(毎日新聞)

 JR西日本の人気車両500系新幹線が28日、「のぞみ」としての最終運転を迎え、上り最終列車が東京駅に到着。東京−新大阪間では見納めとあって、ホームでは鈴なりの鉄道ファンらが出迎え、別れを惜しんだ。

【写真特集】さよなら500系のぞみ号 最後の雄姿をいろいろな角度からみる

 東京駅17番線ホームに定刻の午後0時13分、500系「のぞみ」6号(16両編成)が到着すると、カメラを持った多くのファンらが盛んにシャッターを切っていた。この後出発の準備を整え、東海道区間最後の「のぞみ」下り29号として、0時半に博多に向け発車する予定。

 JR西日本が開発した500系電車は、1997年3月から新大阪−博多間で運転開始。当時世界最高時速300キロの営業運転を実現し、同年11月からはJR東海にも乗り入れ、東京−博多間で「のぞみ」として運用してきた。15メートルに及ぶ鋭くとがった先頭車両と丸みを帯びた車体、翼形パンタグラフを採用するなど、時速300キロの高速化に対応した独特のデザインで、鉄道ファンや子供たちに人気がある車両。すべての車両が電動車で16両編成9本、144両が製造された。

 「のぞみ」としての使命を終えた500系は、8両編成に短縮し、新大阪−博多間の「こだま」専用として運用される。【松田嘉徳】

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